この夏、
園庭に昔懐かしの井戸を設けました。
夏休みに入った園庭。
おや、なにやらクレーンのついた車が動いています。
何をしているのでしょうか?
猛暑の中、おじさんが汗をかきかき、
機械を使って一生懸命土に穴を掘っています。
深く深く掘り進めると・・・あ、水が出てきました。
そう、地下水を汲み上げる井戸を掘っているのです。
昔懐かしの手押しポンプをつけてもらって・・・
7月末、夏期保育の日に完成しました。
早速、朝から子ども達が集まっています。
「ねえ、先生、これ何?」と言う子もいれば、
「これ知ってる。井戸!使ったことあるよ」と言う子もいました。
持ち手をぐっと下に下ろすと、あら不思議。
「わあ、水がでた!」
「つめたーい」「きもちいい〜」と歓声が上がります。
ひんやり冷たい地下水は水道から出るお水とはまた違います。
思わず顔を洗う子もいました。
「おかえりなさい保育」で園を訪れている卒園生の
おにいちゃん・おねえちゃんも井戸に興味津々。
園バスのおじさんも「この水でスイカ冷やして食べたらおいしいやろねえ!」
と粋なことを言っています。
水量豊かできれいなお水。
3人で息を合わせて、じゃっぽん、じゃっぽん!
「ちょっと入ってみようかな・・・ひゃあ、つめたい」
「どうして水がでるのかなあ」
「中はどんなになっているのかな」
「このお水を汲んで、川をつくろう」「池を作ろう」
砂場の横に設けたので、砂場遊びもさらに盛り上がりそうです。
「井戸水でお団子作ったら早く固くなったよ」という発見もありました。
蛇口をひねると簡単に出てくるお水も便利でいいものですが、
力いっぱい手でポンプを押して苦労しながら出すことで、
お水の大切さを、より感じてもらえるのではないでしょうか。
また、災害時にも活用できそうなこの井戸水。
心ときめくアイテムがまたひとつ増えました。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004